経営するなら知らないとやばい!!時間単価を考えよう

経営戦略

「時間単価」を知らないと、どれだけ売っても楽にならない

原価計算をしっかり始めて、次にぶつかる大きな壁。 それは、「時間の値段をどう考えるか」という問題です。

こいちご
こいちご

「材料費はちゃんと計算しているし、お菓子も売れている。なのに、なぜか毎日忙しいだけでお金が残らない……」

あまいろ
あまいろ

もしそんな風に感じているなら、原因は「時間単価」の捉え方にあるかもしれません。


1. 「自分の1時間はいくら?」を見つめ直す

まず、あなた自身の1時間にどれくらいの価値があるのか、数字にしてみましょう。

難しく考えなくて大丈夫です!

あまいろ
あまいろ

計算はとってもシンプルです

【考え方の基本】 まずは、1ヶ月にどうしても必要なお金(固定費や生活費)を出してみます。

  • 家賃・光熱費
  • 材料費・通信費
  • 保険・税金
  • あなたが生活していくための費用

これらを合計して、「最低限、いくら稼ぐ必要があるか」を決めます。

【例えば…】 月に30万円必要だとします。 次に、1ヶ月に働ける時間を考えます。

  • 1日8時間 × 月20日 = 160時間

ここで、あなたの「最低限の時間単価」が出ます。

30万円 ÷ 160時間 = 1,875円/時間

これが、あなたが1時間動くときに確保すべき最低限の価値です。

ここを意識しないと、知らず知らずのうちに「自分を安売り」してしまい、体も心も削れていってしまいます。


2. 「作業時間」は、作る時間だけじゃない

ここで多くの人が見落としてしまうのが、「作業時間」の範囲です。

商品1個にかかる時間を「仕上げている時間」だけで計算していませんか?

実は、一つの商品が完成するまでには、見えない時間がたくさん隠れています。

【商品1つに含まれる「見えない時間」】

こいちご
こいちご

例えば、一粒のボンボンショコラなら??

  • 材料の計量
  • ガナッシュの仕込み・テンパリング
  • 型抜きや仕上げ
  • 型の掃除・道具の片付け
  • 個包装・在庫の管理

これらすべてを合計したものが、その商品の「本当の製造時間」です。

「作っている瞬間」だけで計算してしまうと、実際の利益と大きなズレが生まれてしまいます。


3. 商品1個あたりの「時間の値段」を出してみよう

自分の単価と、本当の作業時間がわかったら、商品1個にいくらの「時間の原価」がかかっているか計算してみましょう。

【例:ボンボンショコラの場合】

  • 1回の仕込みで「60個」作れる
  • 準備から片付けまで合計「3時間(180分)」かかる

この場合、1個あたりにかかる時間は 3分 です。 ここに、先ほどの時間単価(1,875円)を当てはめると……

1,875円 ÷ 60個 = 1粒あたり 約31円

材料費とは別に、この「31円」が時間の原価として積み重なります。

これを計算に入れるか入れないかで、お店の経営状態は劇的に変わります。


4. 技術職だからこそ「時間」は価値になる

私たちパティシエは、単に「材料」を売っているわけではありません。 本当にお客様に届けているのは、以下のような価値のはずです。

  • 磨き上げた技術
  • 積み重ねた経験
  • 常に同じ味を届ける再現性
  • 妥協のない安定した品質

そして、これらはすべて「膨大な時間の積み重ね」からしか生まれません。

特に、飴細工や特注ケーキなどの繊細なデコレーション、手作業が多いものほど「時間の価値」は高まります。

自分の技術を安く見積もることは、自分の努力を否定することと同じ。

だからこそ、時間の考え方が大切なのです。


「忙しいのに楽にならない」は、大切なサイン

私はこれまで19年、この業界でたくさんの現場を見てきました。

腕は良いのに、なぜか経営が苦しい……。そんな場所の共通点は、「時間を計算に入れていないこと」でした。

材料費は目に見えますが、時間は目に見えません。

だからこそ、一度立ち止まって数字にしてみる価値があります。

あまいろ
あまいろ

最初の一歩は、たったひとつの商品からで大丈夫。

一番よく作るお菓子ひとつだけでいいので、「何分かかって、何個作れているか」をメモしてみてください。

それを繰り返すことで自然と時間単価という考え方が染みついてくると思います

こいちご
こいちご

考え方が増えると明日からの景色がきっと変わるはずですよ♡

コメント

タイトルとURLをコピーしました